海外駐在員のための英語 使えて伝わる英語表現 日常会話編

本書では、海外生活の中で必要な使えるフレーズ、失礼にあたらない言葉使い、日本人が勘違いしやすい表現、和製英語などを中心に、普段駐在員の生徒さんに英語を教える際必ず質問を受けるトピックから構成されています。

コンテンツの一部

– 「よろしくお願いします」「いつもお世話になっています」を英語では?

– 「微妙ですね」「ちょっとそれは」と曖昧にしたい場合の相槌は?

– お店で試着後「やめておきます」「いりません」と言いたい時

– Yesと Noの答え方

– 教える Teach それとも Tell?

– 帰宅する Go home? それとも Come home? 

– 必ず通じるLとRの発音方法

– 「とりあえず以上で」を英語では?

– コンセント、ビニールバッグなど知っておきたい和製英語

限られた海外生活を少しでも安心でき快適に過ごす為にも、最低限英語をマスターし

充実した思い出に残る滞在にしましょう。

<目次>

1 英語での挨拶、日常会話(近所の人、大家さん、同僚、知り合いなどとのやりとり)

2 相槌、間違えやすい表現

3 お店やスーパー、マーケットで

4 カフェやレストランで

5 発音について

6 和製英語 

                  

<はじめに>

英語と一口に言ってもアメリカ英語がすべてではありません。イギリス、アイルランド、スコットランド、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポールなどで話される英語、または第2ヶ国語でありながらも割と流暢に話すことのできる北欧の人々や、オランダ人、インド人の英語。また訛りや方言があったり英語表現が独特であったりする地方など様々です。駐在生活の基本としてまずは現地人の話す英語の聞き取りをマスターしなければなりません。現地の英語でのニュースを聞く、観る、を日常化し、また疑問に思ったことは早いうちに現地人に質問し解決しましょう。

海外駐在が決まるとまず、皆さん英会話スクールに通われるかと思います。ただ日本にいる外国人英語講師はあくまでも日本人の発音や話し方を理解している部分があるので、いざ実際現地に到着すると自分の英語が通じない、現地人の独特な言い回しがよくわからない、などということを経験される方も多いと思います。あくまでも現地人の話す英語は現地の英語であり、日本の英会話スクールで習ってきた英語とは違います。例えばニュージーランドに留学経験があったとしてもムンバイに駐在になった際、インド人の早口で訛りの強い英語を即座に理解できるとは限りません。この場合英語がわからないのは自分のせいなのでは、と焦る必要はありません。また、日本に馴染みのない現地人にとっては日本人独特の発音、表現方法に困る場合もあります。こちらの英語が理解してもらえないのは大体において、話す時抑揚に気をつけていない場合が多いです。焦って早口になるのではなく、大げさに感じるくらいの抑揚、ゆっくりはっきり話す、を普段から心がけて下さい。ここでは、なるべくニュートラルに、世界共通語である英語を学んでいきます。

また、一番手っ取り早く英語を話せるようになるには机に向かって勉強するという形ではなく、英語を使って好きなことをすることをお勧めします。ユーチューブなどの動画で料理番組を、子どもと一緒に英語の歌番組を、スポーツ実況中継を観る。または外国人駐在員が集まる英語での活動に参加する。料理教室に通い子どもの習い事で一緒になる現地のお母さん達と会話し、スポーツクラブに参加する。英語に自信がなくても、身振り手振りで相手に伝えながらそして間違えながらどんどん英語を上達させてください。趣味を楽しみながらやっていたら英語も気が付かないうちに上達していた、という形ですね。もちろん日本人駐在同士でお茶したりする時間も大切ですが、それと同じくらい海外の現地でしかできないことをすることも貴重な体験だと思います。きっと良い思い出作りになることでしょう。

1 英語での挨拶、日常会話

まず、近所の人 neighbour、大家さん landlord、同僚 colleague、趣味や子どもを通しての知り合い  aquentance、会社関係の現地人 local staff  などの人たちとの会話のなかでよく使う表現を見ていきます。

*よろしくお願いします

初めて会う人に、「初めまして」と正式に挨拶をしたい場合、Nice to meet you ですね。このNice to meet you には基本的に「よろしくお願いします」という意味も含まれています。そのため「ご迷惑をおかけするかもしれませんが」などの日本的な言い方を英語に訳しても、日本人以外にはそのニュアンスは伝わりません。ただ Nice to meet you だけではなんとなく物足りない場合、社交辞令としてではなく上司や先生に「主人がいつもお世話になっています」「息子がお世話になっています」と伝えたい場合は My husband/son talks a lot about you. と加えましょう。いつも夫/息子から話を聞いています、イコールいつもお世話になっています、ということになります。目上の方に初めて会う場合は It’s a pleasure to meet you と言いましょう。また、仕事でプロジェクトを一緒に始める人に対しては Nice to meet you の後に続けて  I look forward to working with you. / I’m excited to be working with you. 直訳すると、プロジェクトをこれから一緒に始める事を楽しみにしています= よろしくお願いします、という意味になります。またこの excited は「興奮している」ではなく「楽しみ」「ワクワクする」という意味合いで使用します。

別れ際に「お会いできて光栄でした」と伝えたい場合は Nice meeting you を使用します。Nice to meet you とは全く違う意味になります。初めて会う人に Nice meeting you と言ってしまうと、会ったばかりなのに?と不思議な顔をされたりしますので気をつけましょう。

ちなみに間違えやすいexicited と exciting には気をつけましょう。

I am excited = 自分(人)が楽しみにしている場合

It(that) is exciting = モノや状況が楽しみである場合

Interested と interesting (面白い、興味深い) も同様です。

I am interesting =私は面白い人間です。私は興味がありますと言いたい場合は I am interested が正解です。 

It is interesting =それは面白いです。これは興味深いですね、という意味合いで相槌としても使えます。その他ed とing、日常会話でよく使い間違えやすいフレーズはこちらになります。

I’m surprised. 私は驚きました                  It’s(that’s) surprising. それは驚く事です

I’m shocked. 私はショックを受けました It’s(that’s) shocking. それはショッキングです

I’m relieved. 私はホッとしました             It’s(that’s) relieving. それはホッとする状況です

I’m relaxed. 私はリラックスしています   It’s(that’s) relaxing. それはリラックスする状況です

I’m bored. 私は退屈しています                   It’s boring. それは退屈な事です

I’m worried. 私は心配です                         Its’ worrying. それは心配な状況です

*「こちらに来てどれくらいになりますか?」という質問をよく受けるかと思います。

About 3 months. I’m living here for 3 months. I have been living here for 3 months already. などいろいろな答え方ができますが、どれでもいいので一番言いやすい文章から実践していきましょう。厄介なのは、来てどれくらいの月日が経っているのか、全体での滞在期間の予定、またあとどれくらいの滞在予定なのか、どの質問をされたのかはっきりしない場合がありますね。適当に言って、なんとなく伝わったかも、で済ませてしまっているかもしれません。また同じような状況が必ずやってきますので、この機会に覚えておきましょう。

How long have you been here? こちらへ来てどれくらいがたちますか?

How long are you staying? How long are you here for? 全体で滞在はどれくらいの予定ですか?

How much longer are you staying? あとどれくらいの滞在予定ですか?

せっかくそれぞれの質問に対応できる文章を覚えたのに、聞き慣れない現地のアクセントで早口でささっと質問され聞き取りがあやふやな場合は、I’m staying here for 2 years. It has been 3 months already.(全体で2年の予定です。すでに、3ヶ月が過ぎました。)と一気に答えてしまいましょう。

*あなたはどうですか? How about you? And you? 

会社の同僚や近所の人などと何か雑談をしなければならない状況があります。天気の話もし終わり、他に何か話題はないか、と困ったときに休暇のことを話題にするという手があります。

ちなみに holiday ホリデイ、は祝日、祭日のことを指しますね。国民の祝日 national holiday はアメリカでは public holiday、イギリスでは bank holiday といいます。また、このホリデイには、休暇という意味もあります。だいたい1週間〜2週間ほどのことでそれ以上の長い休暇は vacation という場合が多いです。週末以外の1日だけの休みは休日=day offといいます。3日間の休暇、ですと、ホリデイというには大袈裟なので3 days off ということになります。

この夏の休暇の予定はありますか?What’s your plan for the summer holiday? こう聞かれて、まだ何も考えていない、はっきりしていない、と答える場合は  I’m not sure yet. How about you?という具合に逆に質問を相手に返す形にしてみましょう。だいたいにおいて、質問する側が自分の休暇の予定を話したいという可能性が大いにありますので、何を答えるにしろ必ず How about you? と付け加えましょう。英語で答えるのに必死で自分のことのみ長々話しそれで会話が終わってしまうと残念ですし、失礼に当たることもあります。

会話例)

How are you today? I’m good. How about you? 

How was your weekend? Great. I spent some time with my family. How about you? 

What are you doing this summer? My family might come and visit us from Japan, but I’m not sure. How about you? 

ぜひ相手に質問を返すことを習慣にしてみて下さい。

2 相槌、間違えやすい表現

相手が話をしている間、ああ、はいはい、ふむふむ、と日本式に声を出しながら頷くのではなく、違うやり方にトライしてみましょう。相槌として I see (なるほど)や really?(本当ですか)Is that so? (そうなんですか)を常用してももちろんいいのですが、ここでは相手に好感を持たれる別の相槌の方法をみていきます。

相手が楽しそうに話しているときに、いいですね、それは良かったですね、と言いたい場合。

That’s nice. / That’s good. / That sounds good.

他にもこちらのようなものがあります。

That’s interesting. 興味深いですね、面白いですね。That’s exciting. それはすごいですね。That makes sense. なるほど、理にかなっていますね。

逆に相手が悲しそう、または深刻そうな顔をして話しているとき。

That’s too bad. / I’m sorry to hear that. 大変ですね。That’s a pity. 残念ですね。That’s terrible.

それはひどいですね。

そしてこのようなスタンダードな言い方以外に、相手の話している内容の一部の単語や文章を繰り返す、という方法もあります。相手にとって、こちらの話をよく聞いてくれている感じになりますのでオススメです。また、話が100%理解できてない場合の確認にもなります。

会話例)

Something is wrong with my vacuum cleaner. (掃除機の調子がよくないんです。)

Your vacuum cleaner? (掃除機の?)

Yes, it’s very noisy and doesn’t work properly.(ええ、うるさいし正常に機能しないんです。)

Noisy? (うるさいんですか?)

Yes.  How about your vacuum cleaner, do you have a good one? (はい。あなたの掃除機はどうですか?いい物お持ちですか?)

Yes, mine is new. Perhaps you might want to get a new one as well.(はい、うちのは新しいんです。もしかしたら新しいのに変えたほうがいいかもしれませんね。)

相手の言ったことに無反応なことほど失礼なことはありません。少しずつ実践していきましょう。

*O.K の使い方

間違いやすい表現のひとつに O.K があります。カタカナで使用する「オッケー、わかりました」「了解です」「引き受けました」と感じのよい受け答えとして日本では使いますね。

海外では、相槌として O.K  は使いません。「いいですよ、わかりました」と何かを引き受ける時、または「納得しました」と伝えたい時に O.K と一度のみ使用します。相手の言うことにオッケーオッケー、と何度も繰り返すと「しつこいですよ」と相手に言っているように捉えられてしまうかもしれません。

また、よく会う人に毎回 How are you ? と聞かれ I’m fine、I’m good とばかり答えている。いつもそんなに元気なわけでもないし何か別の言い方で答えたい。そのような時に便利な言い方が  I’m O.K です。「まあまあ、ぼちぼちです」という意味になります。

この I’m O.K ですが他にも使い方があります。Would you like to have some tea? (お茶いかがですか?)と聞かれ「結構です、いりません」と答えたい場合 No thank you. と同じような意味で I’m O.K. を使用します。

その他「気にしないで、大丈夫です」という意味としても使えます。例えば不意に誰かがぶつかってきた際 Sorry. と謝ってきますね。それに対し「大丈夫ですよ」という言い方として It’s O.K. と返答します。

*ノープロブレム について

道を歩いていると急に、前を歩いていた人が転んだとしますね、その時に大丈夫ですか?と聞くときには Are you O.K? を使用します。逆の立場で Are you O.K? と聞かれたら「はい、大丈夫です」と言いたい場合 Yes, I’m O.K. Thank you. と答えましょう。この場合「ノープロブレム」と言ってしまうかもしれませんが、単純に「大丈夫です」のニュアンスはノープロブレムでは伝わりません。「別にあなたに大丈夫と聞いて欲しかったわけではない」といった感じに捉えられてしまうかもしれませんので気をつけましょう。「ノープロブレム」は「問題ないです」という意味ですが、時と場合によっては「問題があるわけではない」「問題っていうわけではない」というニュアンスや、上から目線、または否定的な印象を与えることがあります。歯医者やヘアサロンで、ダブルブッキングされてしまっていた、長く待たされた、などの場合に謝ってもらえた場合は「ノープロブレム」と返すのが適切でしょう。ですので、状況が大丈夫な時は It’s(that’s) O.K. 自分が大丈夫な時は I’m O.K. そして明らかに向こう側に非がある場合は No problemとざっくり使い分けるとよいでしょう。

*多分 を表す3つの単語

Probably 80%多分+ほぼ確実

perhaps  50% 半々

maybe 20%以下の割合で多分 

どのような状況でも「メイビー」を使用している方が多いかと思いますが、どちらかというと20%くらい、もしくはそれ以下の確実で多分、という意味になります。そのためメイビーばかり連発していると、なんとなく頼りないネガティブな印象を相手に与えてしまいがちです。Are you coming to my birthday party?( 私の誕生日パーティに来れる?)この質問に答える場合メイビーを使ってしまうと、行かないだろうけどとりあえず返事をしている I’m not sure. (わからない、はっきりしていない) と同じような感じになります。「微妙です」とも捉えられます。ですのでどちらかというと誘ってくれた人に失礼になりますね。行けないかもしれない場合は I might not be able to come. と言った方が適切です。

「多分行けます」とポジティブに答えたい場合80%以上多分、を示す Probably を使用しましょう。またニュートラルな印象を与えたい場合は perhaps を。深く考えずに使う分には便利です。

  

*イエスとノーの答え方 

日本語では、された質問に対して肯定か否定かで答えますね。英語では質問された内容の事実に対して肯定か否定かで答えます。

Can you see it? 見えますか?見えている場合はイエス、見えていない場合はノー。

Can’t you see?  見えませんか?こう聞かれた場合、よく間違ってしまう答えがこちらです。Yes, I can’t see it. No, I can see it. 正しい答え方は No, I can’t see it. (いいえ見えません。)Yes, I can see it. (はい見えます。)英語では見えてない場合、はい見えていません、とは言いません、見えてる場合のみイエス、見えていない場合のみノーです。とっさにどちらかわからくなってしまった場合は、イエス、ノーで答えるのでなく、文章をそのまま言いましょう。日常会話の中ではイエス、ノーを必ずいう必要はまったくなく、それよりも、見えるのか、見えないのかをこの場合はっきりさせることが重要です。

*2種類あるYou 

Are you Japanese? Do you live in Japan? これらの質問の場合は、あなたは日本人ですか?あなたは日本に住んでいますか?と他の誰でもない「あなた」に聞いているという意味ですよね。

もう一つの You は、例えば How do you use it? どうやって使うんですか? How do you get to the train station? 駅へどうやったら行けますか? このように、主語が特に「あなた」である必要はなく、一般的に誰をピンポイントに指しているわけではない場合に使います。日本語では主語を使わずに文章として成り立つことが多々ありますね。英語ではそこでYouを使う、ということです。会話の中に You が沢山出てきたとしても個人的にあなたを指しているわけではない場合が多々ある、と覚えておくとよいでしょう。

*教える

Teach と習っていますね。しかし「教える」には二つ意味があり、知識や技術を教える場合には Teachを使用し「情報を教える」「伝える」「知らせる」は Tell を使用します。

会話例)

Can you teach me Dutch? オランダ語を教えてもらえますか?

Can you tell me your address?あなたの住所を教えてもらえますか?

*Sometimes と Sometime の違い

Sometimes ときどき、Sometime いつか、この二つは全く違う意味です。

Do you go to the flower market? (花市場に行きますか?)と聞かれ、「はい、ときどき」と言いたい場合は Yes, sometimes. ですね。Yes, sometime. と言うと「いつか行きます」となってしまいます。s があるなしだけでまったく違った答えですね。話を聞く方は、何となく話の流れから、ときどきといっているんだろうなとわかってくれる人もいるかと思いますが、人によっては気になってイライラされる場合もあります。ときどき、と言いたい場合はきちんと s をつけてサムタイムズ、と発音しましょう。

*Kindについて

「親切な」という形容詞ですね。なぜか kindly と使う方がとても多い気がします。He is kind. 彼は親切だ。He is kindly は間違いです。Kindlyは「親切に」という意味になります。例でいうと「彼は親切に道を教えてくれた」この場合ですとHe kindly told me the way. 意識して気をつけましょう。

また、Kindness についてですが、よく英語の教科書などに Thank you for your kindness とありますが、これはかしこまった形で目上の人が何か特別なことをしてくれた場合にのみ使用します。普通に「親切にありがとうございます」と伝えたい場合は You are very kind, thank you. が適切です。ちなみに「思いやりがある」と言いたい場合は considerate や thoughtful を使用しましょう。

*Do shopping と Go shopping の違い

Do shoppingは食材を買出しに行く。Go shoppingは、スーパーではなくデパートやモールに食材以外の買い物へ行く。 I did shopping for today already. (今日の買出しはもうすでに済ませた。) I’ve had tea with my friend and went shopping. (友人とお茶して買い物へ出かけた。)

*Almost? Most?

この二つは間違えやすいものです。まず  Almost は副詞で Most は形容詞である違いを認識しましょう。例えば「ほとんどの人々」を Almost people といってしまいがちですがこれは間違いです。Most people が正解です。Most を「ほとんどの」というよりも「大多数の」という意味でとらえましょう。逆に、Almost は「あと少し、もうちょっとで」という意味で I was almost late for work. あと少しで遅れるところだった。または We are almost there. あと少しで到着する。などと使用します。ちなみに「ほとんどの場合」は Almost time ではなく Most of the time といいます。

*Come と Go の使い分け

この違いですが、本来、行く(go) と来る(come)、という意味ですね。例えば自分が会社のオフィスにいて、別の部屋にいる同僚から「こちらへ来て下さい」と言われた。相手のいる場所へ向かう場合は「私はそちらへ向かっている」「ただいま行きます」を指す I’m coming. を使用します。I’m going というと相手から離れていくことを意味します。もう一つ例をあげてみます。夕ご飯に行きます、一緒に来ますか?と誘われた場合。We are going for dinner. Are you coming? 断る場合、家に帰りますと答える形は No, thank you. I’m going home. ですので、誘ってくれた相手の方向に向かう場合は come を、そして相手から遠ざかる時には go を使う、と覚えておくとよいでしょう。Come home  と Go home も同様に間違えやすいものです。この場合外出中の人間が家にいる家族に対し帰宅する、と伝える場合はCome home  一緒に住んでいない同僚に対し帰宅する、と言う場合は Go home を使用します。 

*Why not? 

「なぜだめですか?」を意味する場合もありますが「そうしましょう」と相手の言うことに賛成する場合にも使います。I can’t go for a walk. (散歩にはいけません。)Why not? (なぜいけないんですか?)Let’s go for a walk.(散歩に行きましょう)Why not?(いいですね、そうしましょう。)という感じで、こちらは Sure ( もちろん ) と似たような感覚で気軽に使えます。

*Mind と Heart

「心」を訳すのは難しいですね。Mind と Heart は英語では分けて考えます。Mind はどちらかというと知性思考、理性としての心。Heart  は思いやりがある、心優しいと言いたい場合に、good heart を持っている、などと使用します。Good mind とはいいません。ですので、彼は思いやりがある、と言いたいときは、He has a good heart. となります。

*Do you like —? と聞かれて

海外に、例えばオランダに住んでいて現地人にオランダは好きですか?Do you like the Netherlands? と聞かれることがあるかと思います。雑談中相手がこのような質問をしてきますね。みなさんとりあえず Yes, I doと答えるかもしれません。日常会話の中では、Do you like で始まる文章で質問されたからといって Yes, I do / No I don’t と毎回きっちり答える必要はありません。逆に Yes, I do. で完結してしまってそのあと何を言っていいのかわからない、となる場合も多々ありますね。この場合 Yes / No を言った後オランダについて自分が話したいこと、好きなこと、興味のあることを具体的に上げていくと会話がスムーズにいくかと思います。例えば、トピックでいうと天気、食べ物、現地の人々についてなどですね。

例)

Do you like the Netherlands?

Yes, I like the summer here very much. It’s not too hot and comfortable.  But the weather is changeable all the time. You’ll never know when it rains. (そうですね、夏はいいですね。暑すぎず過ごしやすい。でも天気が変化しやすいのでいつ雨が降るか分かりませんね。)

Do you like the Netherlands?

Yes, Dutch people are kind and helpful. I had a problem with my car the other day. My neighbour came to help me.(はい、オランダ人は優しくて親切ですね。先日車の調子が悪かったんですけど近所の方が助けてくれました。)

このような感じで、正しいか間違っているかにこだわらず自分の好きな形で答えましょう。できるだけ短い文章や簡単な言い回し、わかりやすい表現を使って的確に伝えましょう。

   

*I’m not sure 

曖昧な感じで「さあちょっとわかりかねます」「確かでないです」「そうかもしれませんが」と言いたい時に使用し、私達日本人にはとても使いやすい表現です。

例えば道を聞かれて、英語で説明ができないからと I don’t know. と言ってしまうよりは Sorry, I’m not sure.の方がよいでしょう。I don’t know. と言うと時と場合によっては「知らない」と無遠慮な感じを与えることもあるので、あまりしょっちゅう使うのはやめた方がよいかと思います。I’m not sure. だと少し柔らかいニュアンスになります。また曖昧な感じでとりあえず何か返事をしたい際に「さあどうでしょう」と伝えたいときにも使えます。

会話の中で、例えばドイツに2年の予定で住んでいるとして、現地人になぜドイツ語を話さないのか?と聞かれた場合にやんわりと「それはちょっと無理かと… 」と言いたい場合。I’m staying here only for 2 years. My English is not perfect. I’m not sure about learning another language. (ここには2年しかいない予定です、英語も完璧ではないので他の言語を学べるかどうか… )という感じになります。

*Something is wrong with +名詞

機械やものの調子がおかしい、故障しているかもしれないが broken (壊れている) とまではいかない際にこのフレーズを使用します。

具体的な例でいうと、大家さんにヒーターの調子が悪い、と言いたい時。Something’s wrong with the heater. またはメトロやバスに乗車する際カードの機械が機能しない場合 Something is wrong with this machine. (この機械の調子が悪い)といいます。ちなみに交通機関の機械が壊れている場合は Out of order といい家の中のもの、例えば家の洗濯機などには使いません。その場合は broken を使用します。

また、医者に症状を説明したいときに「調子がなんとなくおかしい」と伝えたい場合にも使えます。例えば Something is wrong with my stomach.(お腹の調子がよくない)などですね。

I’m wondering about…

問題や気になっていることがあるが直接的な言い方をしたくない場合、質問をしにくい時は、I’m wondering about… (… かもしれないと思っているのですが。)を使いましょう。

例えば、アポを取った修理の人がやってこない。家でずっと待っていて確認の電話をしたい。しかしYou are late.(あなたは時間に遅れている。)とはなんとなく言えない。その場合は I’m wondering about our appointment for today. Is it at 10? (今日の約束の時間、合ってるかなと思ってるのですが… 10時でよかったですか?)という風になります。I think を何かと連発する方が多いと思います。この場合も I think we have appointment at 10 oclock.と言ってしまいがちですが、ここで I think というのは、ニュアンス的に正しくありません。なぜならば、アポを取ったことは事実で自分がどう思うかは関係ないからです。ですので We have an appointment today at 10. Is it correct? アポが10時にあったはずだが、正しいですか?これが直接的にズバッと表現する形ですね。何度も遅れてくる人に対してはこの言い方で問題ないかと思いますが、渋滞が原因、相手に非がないかもしれない場合は遠慮がちに I’m wondering about… という方が言いやすいでしょう。ちなみに普段の会話の中では時間を示す o’clock は省く場合が多いです。

*時間の表現

イギリス英語とアメリカ英語、表現の仕方が違いますね。アメリカ英語はただ何時かを言ってその後に分を言うだけですので簡単です。イギリス英語ではまず30が Half (ハーフ) 15が Quarter (クオーター)

それに To (テュー) か Past (パスト) を言ってから何時かを言います。こちらの例を挙げますと 10:30 Half past 10. 10:45 Quarter to 11. 10:15 Quarter past 10. その他お昼の12時は noon 夜中の12時は midnight といいます。現地の人がどのパターンを使うかを把握しましょう。

*日付

Today, tommorow, yesterday 以外にも覚えておきたいものはこちらになります。

The day  after tomorrow 明後日

The day before yesterday おととい

The other day 先日

One day ある日

Every other day 一日おき

Every other week/ month 1週間おき/1ヶ月おき

頻度 Once a week/month/year 1週間/1ヶ月 /1年に1度

*Please go ahead. 

これは主に3つの方法で使用します。

列に並んでいる時、エレベーターの乗り降り、席を譲る時などに「お先にどうぞ」としての意味。After you. とも言いますね。ヨーロッパではレディースファーストが一般的ですので、男性の皆さまぜひ実践してください。逆に女性が男性に Please go ahead. と譲るとおかしな感じになりますので気をつけましょう。また譲ってもらったら必ず Thank you. と言いましょう。また、ミーティングや習い事などの場面で、さあ、始めましょう、やってみましょうという時に Let’s go ahead/ Please go ahead. を使います。最後に「〜してもいいですか?」という質問に対し「どうぞ」と答えるときにも使います。例えば Can I ask you a question? (質問してもいいですか?)に対し Yes, of course, sure. と同じように Please go ahead. (ええ、どうぞ)と使います。お店でサンプル商品などがある際店員さんに Can I take this one? (これもらってもいいですか?)と聞くと Please go ahead. (どうぞ)と返してきますし、Can I pay with creditcard?(カードで払ってもいいですか?)と聞く場合も、可能である場合は Please go ahead.(どうぞ)と返答されるでしょう。

3 お店やスーパー、マーケットで

お店やマーケットで、番号札がなく並んで待って買い物をする場合、次は誰の番ですか?Who’s next? と店員さんが現地語で言うと思います。自分の番であれば Here! または Yes! と手をあげましょう。こちらから英語で答えることによって、現地語でなく英語を話します、と言うことにもなるので Do you speak English? などといちいち聞かずにすみます。

欲しいものの名前が現地語でよくわからないときや発音しにくい場合は、その物を指差し Can I have this one, please?(これをください)と言いましょう。この one ですが、この場合「ひとつ」という意味ではなく名詞として「このもの」を指します。How much is this one?(これはいくらですか?)この場合にも商品を指差して言いましょう。

お店で、数や量を聞かれたとき

数えられるものだと How many? ときかれるのでただ単に数字を言えばいいのですが、数えられない液体や粉などの分量を How much? と聞かれた時。A kilo?(1キロ?)Half a kilo? (500グラム?) などと聞かれたりしますね。1キロがどれくらいか見当がつかず、目で見て確認したいときには Please show me the amount of one kilo. (1キロがどれくらいかを見せてください。)と言ってみましょう。それにもうちょっと足して欲しい場合は A bit more. もう少し減らして欲しいときは A bit less. と言います。More と Less をうまく使ってみてください。また「それぐらいでいいです」と言いたいときは That’s fine.と伝えましょう。 

注文し終わると、お店の人が Anything else? 「他に何かいりますか?」と聞いてきます。That’s all.(それで全部です、以上です)というと会計をしてくれます。

お店に入り何かを探している際に、店員さんに Can I help you? と聞かれたら I’m looking for〜. (〜を探しています)または Do you have〜? (〜は置いていますか?)特にないも探してなくて「見ているだけです」と言いたい場合は I’m just looking. の後に必ず thank you. をつけ加えましょう。

店員さんに質問したい場合によく使うフレーズを挙げてみます。

What kind of 〜 どんな種類のもの

例)

What kind of cheese is this?(これはどの種類のチーズですか?)

How long will it be fresh?(どれくらいもちますか?)

Is it possible to slice this one?(これをスライスしてもらえますか?) 

花束を作りたい際に、ひと束手にして、この花に合うものはどれでしょう?と聞きたい場合。

Which one is good to go with this? 

このシャツに似合うネックレスを探しているのですが。

I’m looking for a necklace to go with this shirt.

いろいろ試食、または試着した後

購入します → I’ll take it. やめておきます → I’ll leave it. 

Maybe next time. と言うとまた次の機会に、という意味になります。

その他次のようなフレーズもよく使います。

Please gift-wrap this.(贈り物用に包んでください。)

Could you gift-wrap them separately?(別々に包んでもらえますか?)

Please put them together.(それらを一緒にしてください。)

How late are you open? (何時まで開いていますか?)

What’s this made of?(これは何でできていますか?)製品の素材が知りたいとき。

How do you use this?(これはどうやって使うのですか?)

Excuse me. Can you reach over there?  (すみませんが、あそこに手が届きますか?)高いところなどのものを誰かに取ってもらいたいとき、指差して言いましょう。

Can I have a bag, please.(袋をもらえますか?)

また、お店では挨拶をしましょう。Have a nice day.(良い日を)と言われたら You too.(あなたも)と返しましょう。

4 カフェやレストランで

ここでは、セルフサービスではなくテーブルをお店の人に案内される形式のカフェ、レストランについて触れていきます。まず入り口に入ると、予約している場合は I made a reservation. My name is 〜. していない場合は We are 2 people, we have no reservation. と言いましょう。

誰かと待ち合わせをしていて、予約をしていない場合。I’m meeting with someone. May I see if she/he is already inside? (待ち合わせをしているのですが。彼女/彼がすでに到着しているか中に入って見てもいいですか?)Sure, go ahead.(もちろんどうぞ)と言われると思います。その後いなかった場合は She/he’s not here yet,  I’d like to sit at a table and wait for her/him.(まだなようです。テーブルについて待っていたいのですが)するとテーブルに案内されるかと思います。後から来る友人のために念のため自分の名前を言っておくのもいいでしょう。

給仕の人は決められた担当のテーブルがそれぞれある場合が多く、係りの人以外にエクスキューズミーといっても気が付いてくれない場合があります。どの人が担当かを見分けましょう。担当でない人にウエイター!などと手をあげて呼んだりするのは失礼に当たります。席に着くと普通メニューを渡されますが、こちらがメニューをまだ開いていない、もしくはメニューをまだもらってもいないのにWhat would you like to drink?(飲み物は何にしますか?)と飲み物のみ聞いて来る場合があります。とりあえず何か頼むのもいいですが、もしメニューを見てからゆっくり決めたい場合は I’m not sure yet. (まだ決めていません)I would like to see the menu first. (メニューを先に見たいです)と言いましょう。Sure, I will come back later. といって後にでオーダーを取りに来るでしょう。

また、頼みたいメニューの名前が長い、発音しにくい場合には、指差して  This one please./

Can I have this one please?  と言うとはっきり伝わりますね。

タパスレストランなどで、とりあえずいくつか頼んで、後でまた頼みたいときは That’s it for now.(とりあえず以上で)と言いましょう。

ソースのかかった、例えばステーキなどでソースを肉と別にして持ってきてほしい場合は Could you keep the sauce separately? と伝えます。

また、オーダーを済ませたのに違うウエイターの人がやってきた場合、もうすでにオーダーを取ってもらったと言いたい場合 We’ve ordered already. と言います。 抑揚に注意しそしてalready を強調して発音します。

そして会計の際、キャッシャーへ自ら行くのではくテーブルにウエイターを呼んでする場合。Check, please.(お勘定お願いします)と言いましょう。その後、なかなか来てくれない、忘れられているかも、と思った場合は目を合わせ頷く。そして来てくれたら Could you bring me the check, please? (お勘定を持ってきてください)と言いましょう。

また、チップを渡したい場合。キャッシュでなくカードで支払いの場合。例えば会計が26、5ユーロの場合、キリが良いので3、5ユーロのチップを加えて30ユーロで、と言いたい場合は Make it 30 euro-. と言います。

また、カフェに長居する場合は(スタバのような場所を除く)なんどもオーダーを取りに来るので、ノーサンキューといって何も追加オーダーしないことは失礼に当たります。飲み物を何か頼むか、場所を変えるかしましょう。チップは国や町によって違いますね。現地の人に聞きましょう。  

   

5 発音

まず発音自体よりももっと大事なことがあります。それは抑揚です。アップダウンをきちんと明確にしない限り伝わりません。ですので英語のリスニングの勉強をする場合、細かい前置詞などに気を配るより、まずは何よりも抑揚に気をつけて聞くようにしてみてください。例をあげてみます。ここでは青でアクセントをつけています。

Manager(管理者)マーネジャー 

Volume(音量) ヴオリューム

Energy(気力 エネルギー)エナジー

Allergy (アレルギー) アレジー

Vanilla(バニラ)ヴァニーラ

Virus(ウイルス)ヴァイルス 

Coffee(コーヒー)カフィ

次にSの発音にいきます。大げさに言うとカタカナのとシーとスイー(できればスとシの中間)に分かれます。

She →シー Sea → スイー

Sit down シッダウンと言うと「トイレの大をする」という意味になってしまいます。ここでは スイッダウン が正解です。Please sit down.(どうぞおかけください。)お客さんが来たときにどうしても言わなければならない文章、これは間違いたくないものですね。

LとRまたはWから始まる単語の発音の違いについてです。基本Lは、口を大きく開けて、逆にRとWは、カタカナのウーを前に加え口をすぼめて発音します。right だとウライッ、rice だとウライス、など、はじめのうちはちょっと大げさに感じるくらいに練習してみて下さい。

Turn right on the next traffic light. 

I like rice.

I don’t like lice.

I read magazines.

I will lead you to the office.

Let’s fry some potatoes.

Let’s fly to London.

Thの発音にいきます。下を唇に挟んで、などといちいち気をつけていられませんね。Theはカタカナのザ、シ、ではなくタ、テ、トウ、ダ、ダュ、ディに近い発音です。It’s on the(ダ) 11th floor. I have the(ディ) ticket. 

I close my mouth.(マウテウ)(口を閉じる)ここで mouth をカタカナのマウス、という発音にしてしまうとネズミ、またはパソコンのマウス、という意味になりますので気をつけましょう。

Fanと funの違い。Fanは、比較的口を開けてファン、funは口をすぼめカタカナで書くとフン。I’m a fan of baseball. It’s fun to play baseball. ちなみにfun は「楽しい」で funny は「変な」「面白おかしい」という意味ですので「昨日は楽しかった」と言いたい場合は I had fun yesterday. が正解で I had a funny day yesterday. というと「昨日は変な日だっだ」という意味になります。気をつけましょう。

6 和製英語

ここでは日常的に使いそして間違えやすい和製英語の一部を挙げていきます。

アルバイト Part time job  

スマート Slim 英語でのスマート(Smart)の意味 → 賢い 
マイペース My own pace

ノートパソコン Laptop

コンセント Outlet socket 英語でのコンセント(Consent) の意味 → 同意する

バイク  Motorbike 英語でのバイク (bike) の意味 → 自転車  

サラリーマン、 OL   Employee / Office worker  

マンション Apartment / Flat 英語でのマンション (Mansion) の意味 → 豪邸

ペンション Cottage 英語でのペンション (Pension) の意味 → 年金

シール  Sticker

タレント Entertainer 英語でのタレント (Talent) → 才能

ビニールバッグ Plastic bag

ピンセット Tweezers

ホッチキス Stapler

ファイト Go for it  頑張る 英語でのファイト (Fight) →戦う

バトル  Argue 言い合いをする 英語でのバトル (Battle) の意味→ 戦う

クレーム 「クレームを言う」「苦情を言う」を英語では → Make a complaint 

英語でのクレーム (Claim) の意味 → 要求する、主張する

アテンド Show(人)around  または Take care of 

接待する、取引先などに対し業務上同伴する場合に I am attend と英語では使わない

英語でのアテンド (Attend) の意味→ 出席する、参加する 注)動詞として使う

アグレッシブ Proactive 「積極的」「意欲的」とポジティブに日本語では使われるが英語では「攻撃的」と強い意味になる 例)You are aggressive. → あなたは強引だ

ナイーブ Sensitive 日本語では「繊細な」とよい風に捉えられるが英語でのナイーブ (Naive) は「世間知らずの」というネガティブな意味になる

他にもたくさんありますね。徐々に覚えていきましょう。